2003年05月21日

スイミング

泳げるようになったのは、10年くらい前だったかな。
他の例にもれず、わたしも息継ぎで苦労していた。
教えてくれた先生は、3ヶ月の成人短期コースで、数人泳げるようにできたと喜んでいた。

でも...
トン、と壁を蹴って両手を頭の上に、ただ、背伸びしただけの格好でプールに浮かんでみる。
すると、身体のどこかに力が入ってるのがわかる。すごくバランスが悪い。
そんなんだから、息継ぎに成功した右側ばかりで息継ぎしてて、左側では全然できなかった。


数年間、スイミングから離れていた。
たまーに泳ぎに行くことはあったけど、教室に習いにいかなかった。なんとなく。

体力が激落ちしてるのに気がついてから歩き出し、暑くて歩けそうになくなったところで今月からまた会社の近くにあるスイミングスクールに通うことにした。

今日は、2度目。先生がみんな代わってるので顔を知ってる人もなく、黙って初級コースにもぐりこめた。
とにかく、25m泳げる体力があるかどうかが心配だった。

最初に泳ぎをならった3ヶ月間、結構ハードな練習だった。
ある日、途中でトイレに行き、ふと意識を失ったことがある。脳貧血だったようだ。
授業中の時間、個室で意識を失ったので、誰にも気づかれず、一人で意識を取り戻した。タンコブ作ってた。(涙)

あのときの恐怖や、手術後 まともに息が出来ないほどのひどい貧血を経験した恐怖が残っていて、身体を締め付ける服、下着、水着、動悸が激しくなる急な運動は怖い。
だから、急がず焦らず、着実な体力をつけようと思っていた。

だが、自転車と同じく一度覚えた泳ぎはあっさり取り戻せるものらしい。25mは、泳げた。
いかんこれじゃすぐ中級に回されてしまう。(--;
そこでどうしても出来なかった左手の息継ぎ練習をすることにした。

ビート板を使って、みんな息継ぎ練習をしながら泳いでいく。何度か目に、ビート板をはずした。

「みんな、沈むなぁ。」大学出くらいにみえる、若い先生が考え込んでる。生徒はみんな先生より年上。
うーん、と考えてから、「呼吸のタイミングを説明します。」といって、もっと早く顔を横に向けるように教えてくれた。
これが、効を奏した。
できた!うん、できる!できる!

頭の中で喜びながら、タイミングを身に付けようと頑張る。
「最後に25m、いきまーす」
声がかかった。
よっしゃ、と、昔通ってた頃からやりたかった交互息継ぎに挑戦!できた!

「おめでとう!やったね!」一緒に習ってた教室の人たちが拍手してくれた。う...なんかちょっと、ダマしてるみたいで...ごめん。でも祝福してもらえて、嬉しかったのよん、ホント。

#スイミング