2003年06月22日

浜比嘉島にて

甥たちのキャンプのつきそいを1日。
  
彼らがキャンプしたい場所で、彼らが準備したもので、彼らの考えで1日遊び、食べたいのを作って食べる。
そんなビーチ遊びにただ何も言わず、つきそった1日。
   
何も言わなかったのは、TROに口止めされてたから、なんだけど、サ。(^×^)
   
彼らが要求しないものを準備するな、教えてと言わないことをわざわざ教えるな。と。
   
それであえて教えたのは危険生物の注意。
ハブクラゲはみつかりにくくて避けようがない。
そしてピークは6月から7月という。
   
美しいビーチだけど、これが怖い。
でも、いちいち怖がって何もしないんじゃ、何も楽しめない。
   
日が暮れて。
一日とても楽しかったけど、車なしでの撤収には準備不足だったことに気が付き、反省してやりなおしが必要と自分たちで結論づけた彼ら。
泊まるはずだったのを諦めて撤収を始めた高校生たち。
   
ひとくちコンロで沸かしたお湯で入れたお茶を飲んで、灯りをつけずに対岸の沖縄本島と海中道路の美しいシルエットを眺めながら考えたこと。
   
彼らがたとえばボーイやベンチャーだったら。
こんな暗い夜、綺麗な星空の下、一日、自分たちだけの楽しみキャンプにふっと疲れたスカウトたちが、ちょっと離れたところにいるリーダーの所によって来る。
  
リーダーが熾していた小さなボーンファイヤを囲み、静かにその語りに耳を傾ける。
その語りの中に、心に染み渡るヤーンがあれば…。
ちかいとおきての精神につながる、話題があれば…。
  
  
そう、プログラムも、プロジェクト法も、課題もいらない。
大掛かりな派遣も、訓練もいらない。
スカウトへの支援って、本来こんな方法でいいんじゃないか?な?
  
甥たちがその一日で自分たちで出来たこと、出来なかったこと、必要な時に教えてもらい身に付けたこと、体験から学んでいたこと
  
そんな事を少し離れた場所から黙って見ていて
「ああ、何も言わなければ、彼らはたった一日でもこれだけ進歩できるんだ」
などと考えたり。
   
スキルありき、進歩ありき、組織ありき、隊長ハンドブックのノウハウありきに
ふりまわされてたなぁと自己反省。
  
なんだか、肩の力が抜けた自分を発見。
  
  
そういえばTROはカブ隊で一緒にやってた頃からそんなことを私に言いつづけていたっけ。
やっと、わかった。
  
ジュニアガールスカウトでセレモニーに感激して以来
わたしについてたものが、落ちたみたい。 ぽろっと。
  
#家族 #教育 #BS #ビーチとテント写真